令和3年度:『ボランティアを楽しみ、ごみ減量活動にも楽しく取り組みます』SKYオールボランいろどり(彩)

SKYオールボランいろどり(彩)は、シニアのパワーを活かし、祇園祭りごみゼロ大作戦等のクリーンアップ活動など、年間を通じで様々なボランティア活動を展開しているグループです。コロナ禍で、年間の多くの活動が中止になることもあり、令和3年度は、通常のボランティア活動に加え、会員一人一人が取り組めるごみ減量活動にも重点を置きました。3月4日に行われた主催事業である講演会にお邪魔し、各会員のごみ減量の取組みについてお話を伺いました。
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ごみの堆肥化と関連した講演会を実施

京都大学名誉教授で生物電気化学が専門の加納健司教授を講師に迎えて講演会が3月4日(金)に開催されました。講演のタイトルは、『自然の中に生きることの楽しみ 〜生物と元素の輪廻〜』で、会場がいっぱいになるほど参加者があり、講演会は成功裏で終わりました。 講演タイトルを見て、ごみ減量とどう繋がっていくのかなあ、ちょっと難しそうだなあと期待と不安もありました。講演が進むうちに、最初の不安は消えていき、私たちが自然のなかで活かされていることを実感、経験談や冗談を交えた加納先生のお話を楽しく拝聴させていただきました。
講演の中で一番印象に残ったお話は、太陽光エネルギーを利用できるのは植物や微生物であり、動物は太陽光エネルギーを直接利用することは難しく、植物と微生物の働きのおかげで生きていると言うところでした。ごみ減量のために実践している生ごみコンポストもまさに微生物と植物のおかげで、自然の恵みをいただき自然に還すことが出来ているなあ、と先生のお話に共感しました。
微生物の恩恵という話では、日本の発酵文化にも言及され、醤油や味噌、そして先生の大好きな日本酒の醸造方法を紹介されていましたが、日本人は知恵と技術で微生物を上手く活用し、そのおかげで日本人の食卓が豊かなものになっていることも再認識させられた講演でした。
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SDGsバッチを胸に

 SKYオールボランいろどり(彩)が、令和3年度の活動に「ごみ減量」や「SDGs」の取組を始めたのは、実は、ちょうど1年前の3月に行われた京都大学浅利美鈴先生の講演会のお話に触発されたからだそうです。浅利先生が関わっておられる活動の一つ「びっくり!エコ新聞」13号を全会員に8月に配布し、「ロスしま宣言」を進めるなど、ごみ減量のための啓発活動を展開してきました。ごみ減量活動のみならず、SDGsの考え方も会員で共有する場を設け、SDGsバッチを全会員に配布しました。会長の辻さんによれば、「SDGsバッチを会員が活動時に身に付けることで、日々の活動の中でもごみ減量やSDGsの考え方を意識することができ、しっかり実践していかなくてはという自覚が生まれている。」とのことです。

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会員に配布した新聞

生ごみ堆肥化のゆくえは

生ごみ減量に関しては、昨年11月16日にメンバーで「さすてな京都」の見学も実施しました。施設を見学しながら京都市内のごみの処理方法等学んだあと、京都市ごみ減量推進会議のスタッフから生ごみコンポストの講義も受け、コンポストの基材となる落ち葉を受取り、この日から生ごみコンポストに挑戦したメンバーもいるとのことです。
さすてな京都見学          
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生ごみコンポストの講義
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各会員のごみ減量の実感は?

3月4日の講演会終了後、講演会後に意見交換会に出席してくださった12人のメンバーにそれぞれの家庭でのごみ減量実践談を披露していただきました。ほとんどの方が、ごみ減量に取り組んだことで、ごみを減らすことに成功しました。
具体的な取組としては、生ごみ水分をぎゅっと一絞りしてから廃棄する、食べきれるだけ購入し残さず消費する、買い物の時に消費期限の短いものから手前取りを実践する、古着は雑巾に再利用する等それぞれご家庭で努力されている様子を楽しく披露して下さいました。なかには、「今まで使っていた袋の大きさが半分になった」と京都市が進める「ごみ排出量半減」を達成された方もありました。また、「可燃ごみだけでなく,プラごみの多さに気づき、生活全般を見直した」という方も。さらに自宅だけでなく、「職場の同僚にも分別の徹底を呼びかけました」と積極的な啓発活動に繋げておられる会員もいらっしゃいました。各会員が真摯にごみ減量に取り組んでおられることが垣間見られる時間となりました。
今年度の総括として「ごみ減量の取組は道半ば」、とは会長の辻さん。会員のごみ減量取組についてもアンケートを行っており、年度末に会員のごみ減量行動が進んでいるかどうか再確認する予定だそうです。
また、来年度以降の取組については、まず、できるだけ多くのボランティア活動を行っていきたいので、今回助成金でご縁をいただいた京都市内でのごみ減量推進団体と連携を図っていきたいそうです。SKYオールボランいろどり(彩)は80から100名の会員がいるので、他団体でのイベントや活動でボランティアが必要ならぜひ声をかけていただけると嬉しいとも。市内の活動団体が手をつないで,ごみ減量の活動が広がっていくことを今後期待します。
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ごみ減のサイト

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