令和3年度:「ごみ減量のエコ地域づくり~学区内・学区外のネットワーキングを推進する~』桃山エコ推進委員会
桃山エコ推進委員会は、段ボールコンポストでの生ごみ堆肥化、ロケットストーブの普及などをメインに、桃山小学校を始め地域に根ざして環境意識の向上に努めています。段ボールコンポスト講習会は今年で5年目に入り、学区内だけでなく学区外の普及にも貢献しています。今回は、9月25日(土)に桃山会館で実施された段ボールコンポスト講習会の様子を取材しました。参加者は併せて19名で、桃山エコ学区内だけでなく、住吉学区、藤城学区、藤森学区、上高野学区など学区外から講習会に参加している人がありました。
段ボール生ごみコンポスト普及、学区外にも拡がりが!
今回の講習会は、コロナ対策で密集をさけるために、一つは、段ボールコンポストに初めて挑戦する人のための講習会、もう一つは継続して実践する人のための資材のみの配布会、という2コース体制で実施されました。
今回配布される基材は、桃山小学校の落ち葉からできた腐葉土やもみ殻くん炭と米ぬかで、段ボールのみ参加者自分で調達してもらうというものでした。講習会は約1時間で、会館内での座学30分の後、屋外での作り方実演30分の構成でした。
講師は、桃山エコ推進委員会の榊原さんが務め、参加者からの質問には、他の経験豊かな講師陣(小宮山さんら)も加わり、質問について丁寧に答えていました。メンバーの細やかなアドバイスに、これなら初めての参加者でもすぐに始められると感じました。
講習会の間も、資材受取りに何人かの方が訪ねてきていました。今回で資材受取り3回目の参加者の方にお話を伺うと、「家庭から生ごみが消え、これが資源になって草花を育てるのに使えるのがいい、地球温暖化の原因になるCO2も減らせて、環境にも貢献していることを実感している」とのことでした。
「まほうの箱」の取組を、子どもたちの家庭でも
段ボールコンポストの普及として、今年度は、新しい動きも始まっています。桃山小学校PTAと桃山エコ推進委員会が連携し、小学生のいる家庭でも生ごみ堆肥化の協力者を募る計画です。
コロナ禍でもあるので、講習会は開かずYouTubeを活用し、動画で段ボールコンポストの作り方のノウハウを見てもらおうという試みです。そのため、25日実施の講習会の様子や桃山エコ推進委員会からのメッセージをビデオ取材して、啓発用動画のコンテンツにするとのこと。協力家庭の募集も予告動画で実施するそうで、今年度は20家庭を募集する予定です。応募した家庭に対し、10月16日(土)に生ごみ堆肥資材配布会を実施します。
実践者同士の情報共有の場を作る試みも
桃山エコ推進委員会は、昨年度から生ごみ堆肥実践者を集めて意見交流会も行っています。経験者の成功例、失敗談を聞くことで、「一人での取組」が、「みんなでの取組」であると実感でき、今後の継続力に力を添える機会になります。この情報交流会は、生ごみ堆肥を一度断念した人も再開しようかなと感じる機会にもなるし、「ちょっと続けるのはしんどいかな」と言う方が「仲間もいるし、もう少し継続するぞ」というやる気に繋がっていく機会にもなります。今年度は11月頃実施予定で、経験者交流会で出た意見を資料にまとめ、今後の啓発ツールにする計画もあり、完成すれば、この資料は生ごみ堆肥化を実践している地域外の仲間にも提供する予定です。
桃山エコ推進委員会の取組は、地域で定着しているだけでなく、学区外の生ごみ堆肥活動の中でもリーダー的な役割を果たしていくこと間違いなし。さらにネットワーキングが広がる予感を感じました。