令和3年度:「プラごみ減らす知恵袋」コンシューマーズ京都
NPO法人コンシューマーズ京都は、2019・2020年度使い捨てプラスチック削減をテーマに意識調査(アンケート)を行いました。
アンケートには、2019年度205名+2020年度145名が協力し、回答者から既に実践している「プラスチックごみ削減の工夫」についても様々な意見が寄せられました。
今年度は、これらの情報を紹介する冊子「今日からはじめる プラスチックごみを減らすくらし」を作成し、その冊子を活用した学習会を展開する計画です。今回は、冊子作成や啓発活動の進捗状況を知るため、コンシューマーズ京都の副理事長や事務局スタッフにオンラインで取材をしました。
■インターンの力で活動に吹いた新しい風
コンシューマーズ京都の今年度の新しいチャレンジは、インターンを受け入れてみるというもので、プラスチックごみ削減をテーマにした学習用小冊子の制作と啓発イベントの開催のための人材を募集し、NPO法人ドットジェーピーを通じで、8月〜9月の2ヶ月間、二人の大学生をインターンとして迎えました。
インターンとしてやってきたのは、立命館大学産業社会学部吉田文音さんと龍谷大学国際学部上田昌博さんで、全体のイベントの企画立案をしてもらいました。吉田さんには、広報チラシの作成、啓発冊子のレイアウトデザイン協力やコラム執筆等を担当してもらいました。一方、上田さんには、ごみ分別(とりわけ汚れたプラスチックごみの扱い)についてヒアリングのため京都市役所へ、イベントの打ち合わせのためふろしき研究会へと出向いてもらいました。二人とも即戦力となり、コンシューマーズ京都の活動に貢献しました。
■イベントにもインターンのアイディアが
コンシューマーズ京都では、10月17日(日)に「みんなで、プラごみを考える写真展」を開催します。内容としては、プラごみを減らすアイディアや京都市プラごみの現状、プラ削減の取りくみ(風呂敷の使い方等)そして水辺の写真展などです。このイベント企画にもインターンのアイディアが採用されました。
写真展はごみの写真を集めるのではなく、一般の人から水辺の写真を募集して展示するという企画です。水辺の自然や生き物など心に残る一枚を撮ってもらい展示することで、「水辺を守っていきたい」という気持ちを醸成し、ごみを出さない暮らしに繋げることを狙っています。このアプローチは、これまでのコンシューマーズ京都が行った啓発活動にはなかった発想だと副理事長の有地さんは話します。
さらに、このイベントチラシのデザインも、これまで作ってきた広報物とは違ったものができたとか。インターン二人の力が加わって、コンシューマーズ京都に「新しい風」が吹いたと事務局長溝口さんも感じでいます。
一方インターンとして働いたお二人に聞くと、この2ヶ月間は大変貴重な体験が出来たと言います。プラゴミを減らすこと一つにしても、簡単には解決しない奥が深いテーマだと実感したとは上田さん。たとえば、マイ容器持参型イベントを企画してみたが、食中毒が起こった場合の責任や衛生面等、様々な所管との連携が必要であることを今回の経験で学んだそうです。一方吉田さんも、同じように環境問題は複雑で奥が深いことを実感し、自分の意識が少し変わったと言います。インターンを初めてからは、ペットボトルの飲料を買わないよう心がけているそうです。
コンシューマーズ京都にとってもインターンのお二人にとっても、今回のマッチングから両者に得られたものがあったようです。
■おまけ〜今後のイベントアイディア〜
実はこのインタビューの日は、インターン二人が翌日に控えたプレゼンの予行演習の日でした。社会問題を解決するための様々な事業立案をする最終報告会(インターン派遣元のNPO法人主催)に二人も挑むということで、併せてプレゼンも見せていただきました。
プレゼンのテーマは、「プラスチックと減らす」を捩った「HELASTIC MARKET」の開催でした。その内容は、・量り売りスタイルでの食品販売・リユース食器での飲食店出店・フリースの古着でワクチン寄付・エコバッグ・マイボトルの販売と、家のプラスチックで出来た製品を持ち込み、持続可能な商品に買い替えるという内容でした。シンプルでわかりやすく作られたプレゼン資料や、このイベントのネーミングの発想に感心し、発表を聞いていたコンシューマーズ京都のメンバーは、活動を展開する中で若い世代の参加の必要性を感じたそうです。今年度のインターン受け入れをきっかけに、来年以降もコンシューマーズ京都の事務所にインターンの姿が見られるかもしれません。
緊急のお知らせ
12月10日17時に復旧いたしました。
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12月10日(火)京エコロジーセンター全館停電で閉館しております。
当会議への電話も繋がらない状況です。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。