令和2年度:落ち葉・生ごみ堆肥化八策推進事業

[NPO法人森守協力隊 令和2年12月5日取材]

令和2年12月5日(土)午前10時から、立命館大学衣笠キャンパスの多目的広場にて、「家庭ごみを減らし循環型社会を目指して『段ボールコンポストをつくろう』」が開催されました。特定非営利活動法人森守協力隊(以下、森守協力隊)の活動のひとつとして、立命館大学の協力を得て実現し、今回が初開催。小春日和の中、同大学衣笠キャンパスの近隣住民や「森のようちえん*」に参加している親子、そして同大学の学生など10組が集まり、家庭から出る生ごみをたい肥化する方法や森の資源循環について学びました。
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「段ボールコンポスト」をつくろう!

 はじめに、森守協力隊の理事長 宮西恵津子さんから、「段ボールコンポスト」の作り方を教えてもらいました。
大きさの違う段ボールを2箱用意し、大きい段ボールに小さい段ボールを入れ、その隙間に新聞紙を詰めます。そして、小さい段ボールに落ち葉たい肥を約15L、もみ殻くん炭を約10L入れかき混ぜます。今回使用した落ち葉たい肥は、衣笠キャンパス内に植えられているケヤキやクヌギの落ち葉をたい肥化したもの!これで、コンポストの基材が完成です。
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微生物が喜ぶ環境を

基材が完成したら、次は段ボールコンポストの使い方です。上記の段ボールコンポストの容量で、1日に投入できる生ごみの量は約300gとのこと。宮西さんは、分解に適した生ごみの大きさ(刻み方)や量を実演しながら解説。参加者からは、「非常に分かりやすい」と好評でした。
投入する生ごみは、調理前の野菜くずを中心にし、肉や魚、油などの高たんぱく、高カロリーなものは入れすぎないように注意します。野菜中心のコンポストは嫌な臭いがほとんどせず、微生物の活動が安定します。微生物にとって生ごみは毎日の食事。微生物を育てる気持ちでかき混ぜると、基材に程よく空気が行き渡り、たい肥化が進むそうです。
 この「生ごみの投入」と「かき混ぜる」ことを約3か月続け、その後、生ごみの投入を止めて、適宜水分を足しながら1か月程かき混ぜ熟成させると生ごみたい肥の完成です。
「私は、毎日微生物に話しかけながらかき混ぜています。優しい気持ちになりますよ。」と宮西さん。
段ボールコンポストに初めて挑戦する大学生からは、「生ごみが分解され、本当にたい肥になるんだろうかと不安もあるが、とても興味があるので楽しみです」。同大学が運営する地域農園で花や野菜作りに取り組む小学生は、「手作りのたい肥で野菜を育ててみたい!」と目を輝かせて話してくれました。
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ドングリの森を育てよう!

生ごみコンポストへの理解を深めた後、手づくりのペットボトル植木鉢にドングリの種を植えるワークショップも行いました。ドングリは、衣笠キャンパス内で拾ったもの。落ち葉たい肥はもちろん、同大学でつくったものを使用します。
宮西さんは、ドングリの種と水を容器に入れ、「沈んだ種と浮かんだ種、どちらの方が芽が出るでしょうか」と参加者に問いかけます。「どうしてそう思ったのか」についても尋ねます。子どもも大人も、じっと水の中のどんぐりを観察し、思ったことを言い合います。また、手づくりのペットボトルに植えたドングリを、「寒い屋外、温かい室内、どこに置けば芽が出るでしょうか」など、参加者に問いかけながら、自然の奥深さ、面白さに気付かせてくれました。
ドングリは、1年で15センチ程に成長します。大きくなった苗を、再び地域に植え、ドングリの森が育てられたら…。地域の資源を活用し、「持続的な命の循環を実現したい。」森守協力隊と立命館大学の想いが、大きく花開こうとしています。

ワークショップの最後に、粉砕機で落ち葉を細かく砕き、落ち葉コンポスト容器「タヒロン」に投入するデモンストレーションが行われました。葉に切り込みを入れると、たい肥化が早く進むとのこと。この粉砕機は、落ち葉だけでなく、細い枝葉も粉砕できるので、木材資源の活用に大変役立ちます。8月には、森のようちえん親子環境活動の一環としてこの粉砕機を活用し、「カブト虫快適産卵場所づくり」を開催。森の生態系を学び、保全する活動を続けています。
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森守協力隊は、今回のワークショップを通して、少しでも家庭から出る生ごみを「資源」として活用して欲しいと願っています。また、ドングリの植樹を通して、森の再生やキノコの原木栽培など、豊かな地域の森林資源を次世代に繋ぐ活動にも力を入れています。
次回のイベントは、3月頃の予定。コロナ禍の影響でどこまで事業が進められるか分かりませんが、地域資源の循環モデルをつくりたいと、意気込みを語って下さいました。

*森のようちえん…森守協力隊が毎年企画運営をしている特別自然体験活動。京北森林公園を中心に、田植えや植樹、森の整備、ものづくりなど、様々な活動を親子で行っています。

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