令和2年度:パソコンお絵描きでオンリーワンのエコバッグを作ろう!

[SKY.ペイント.アート.フレンズ 令和2年11月28日取材]

 SKY.ペイント.アート.フレンズ(以後 SKY. PAF)は、シニア世代が子どもたちのパソコン操作習得の一助を担うべく、イベントや児童施設で「パソコンお絵描き教室」を開催しているグループです。
このパソコンお絵かき教室で描いた絵は、最後はアイロンプリントを使って転写され、自分だけのオンリーワンのエコバッグになります。このバッグを大切に使い続けることで、ごみ減量に繋がることも子どもたちに伝えながら活動しています。

ボランティアのごみ減量意識向上研修回を開催

 子どもたちにパソコン操作を教えるために操作の習熟など定期的に研鑽の機会を設けているSKY.PAFのメンバーは、京都市のごみ減量の取り組みについての学習会を10月1日に開きました。当日は、京都市環境政策局循環型環境推進部ごみ減量推進課の職員を講師に迎え、「京都市のごみ減量・リサイクルの取組」について勉強をしました。京都市のこれまでの施策を学ぶとともに、さらにごみ半減の目標を掲げ市民に積極的なごみ減量活動を紹介している「しまつのこころ条例」についても学び、市民としても身を持って実践する課題だと、研修を受けてメンバーたちは改めて実感しました。「パソコンお絵かき教室」の場でも、ごみを減らすために「一つのものを大切に使う」ことをしっかりと伝えていきたいと再確認する機会となったそうです。
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パソコンで絵を描いてみよう!

 コロナ禍で今年度に出展を予定していたイベントが相次ぎ中止になる中、児童館での「パソコンお絵かき教室」は開催することができており、11月28日(土)には、祥豊児童館で3回目の「SKYパソコンお絵描き教室」が開かれました。
祥豊児童館の広い部屋に、5人分のパソコンと机が設置されて、2交代制で5人ずつ、併せて10人の児童がパソコンのお絵かきに挑戦しました。SKY. PAFのスタッフが児童1人につき1人ずつ付き添います。今回は、コロナ禍ということもあり、スタッフはマスクにフェースシールドをつけ、子どももマスクを着用し、子どもとの間にはアクリルパネルも立てられるなどコロナ対策はばっちりです。
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 最初のグループは、低学年の児童が多く、パソコンお絵かき教室に初めて参加の子どももちらほら。初めての児童には、SKY. PAFのスタッフがとても丁寧に子どもにパソコン操作を伝えます。描く絵も、子どもたちが描きたいものを自由に選ばせます。見本として用意された絵の中には、海などの風景画が用意されていますが、これは子どもたちに絵を通じて「自然がきれいだ」と思う気持ちを持ってもらいたいとの願いからだそうです。見本の絵から漫画などのキャラクターを選ぶ子どももいれば、風景を選んで描く子どももいました。
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祥豊児童館での「パソコンお絵かき教室」は今回で3回目となり、以前にパソコンお絵描きを体験した子どもは、線画以外の手法も使ってパソコンを操作します。スタッフはあまり口を出さず、子どもの様子を見守ります。子どもが新しい操作を覚えたい時やパソコン手順に困っているときは、スタッフが指導をしますが、慣れてきた児童に対しては隣で温かく見守ります。子どもたちは、1時間真剣な表情でパソコンに向かい、全ての子どもが少なくとも1枚は絵を完成させることができました。

世界でひとつだけのエコバッグ、大切にする心も育む

 このパソコンお絵かき教室で描いた絵は、最後はアイロンプリントを使って転写されエコバッグが完成します。他のイベント時では、会場に来た子どもが描いた絵をその場で転写してバッグにして渡すこともあります。しかし、SKY. PAFとしては、子どもが自分でパソコンを使って絵をじっくり描き、クリスマスなどの機会にバッグをプレゼントするほうが、バッグ自体も大切に使ってくれると考えています。これまでの活動でも、「パソコンお絵かき教室」を定期的に開いていた児童施設では、教室で何枚か描いた自分の絵の中からお気に入りの絵を選び、それをクリスマスの時期にバッグにしてプレゼントしてきました。そして、バッグを貰った子どもの中には、穴が開いても大切に使い続けている子がいたそうです。オンリーワンのバッグを大切に使うその姿にSKY. PAF代表幹事の小林さんは嬉しくなったと語ってくれました。
 今回の祥豊児童館の教室でも、すでに3回教室を開いているので、複数回参加した子どもには自分のお気に入りの絵を選んでもらい、12月3日のSKY.PAF会の月定例会でバッグへの転写作業を行い、そのあとクリスマスラッピングをして祥豊児童館の子どもたちに届けるそうです。
何でも安く買える現代社会のなかで、オンリーワンのものを作ることの大切さ、そして一つのものを大切に使うことで環境にも配慮した暮らし方を「SKYパソコンお絵描き教室」の活動を通じてSKY.PAFの皆さんはこれからも伝えていかれるでしょう。
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RIGHT:[当事業アドバイザー 西澤浩美]

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