平成30年度 地域ごみをクリエイティブな創造活動に利活用するGuRuRe:(ぐるり)プロジェクト その2

2018年12月16日(日)と12月27日(木)の2回に渡り、京都市北いきいき市民活動センター(以下、北いきセン)にて『まちゴミ使ってナニしょ!冬の連続講座』(主催:北いきセン、共催:特定非営利活動法人 こどもアート(以下、こどもアート))が開催されました。このワークショップは、京都市内の企業を中心に、まだまだ使えるけれども「ごみ」として捨てられる素材を提供してもらい、それらを組み合わせて面白いものや空間を作ってみよう!というGuRuRe:(ぐるり)プロジェクトの一環で、北いきセンの呼び掛けによって実現しました。
今回は、第2回目(27日)の「‘へんしん’コスチュームをつくってあそぼう!」の様子をリポートします。
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布と仲良く、人と仲良く

この日の参加者は、3歳から社会人まで16名。学童でこのワークショップのポスターを見て、姉弟、友達と一緒に申し込んだという仲良しグループは、以前にもこどもアートのイベントに参加したことがあり、「いつも楽しい!」と声を弾ませます。
ワークショップの前半は、「布の感覚あそび」。大きな布を床いっぱいに広げて、その中をくぐったり、揺らしたり、巻き付けたりと、みんなで思い思いに布に触れ、好きな素材や色を見付けていきます。肌触りやにおいなど、五感をフル回転させて、‘へんしん’したいコスチュームのイメージを膨らませました。
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夢中になれる幸せ

昼食を挟み、午後からは世界に一つのコスチュームづくり。デザインも素材選びも自由、どんどん身体に巻き付けて、好きな飾りを付けていきます。縫ったり、くくったり、難しい作業はスタッフが手伝いますが、「この布にこれを縫って欲しい」など、子どもたちの気持ちに寄り添ったお手伝い。中にはミシンの扱いにとても慣れていて、自分で縫い合わせる子どもの姿もありました。
保育士をしているという女性に話を聞くと、「こどもアートさんのワークショップは、子どもと関わること、新しい遊びのヒントがたくさんあって、毎回とても楽しいです」。他にも、「大人は、美しい帯地を見ると『これは切らない方がいいかな』と考えてしまいますが、子どもはいとも簡単に切って、その決断力に驚きました!」「大人にこそ、楽しく夢中になれる、こんな時間が必要ですね」。きらきらした笑顔で語ってくれました。
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スタッフもわくわくできる空間を

スタッフの顔ぶれも非常に個性的で、写真家や舞踊家、演奏家など日頃からこどもアートの活動に賛同する仲間が集結、参加者と共に心と身体を動かしながら、ワークショップを盛り上げました。
「大人も子どもも、同じ空間で遊びを通して交流できる、そんな活動をずっとしてみたいと思っていました。こどもアートの活動は、正に私の理想、この夏から参加しています」と、瞳を輝かせて話してくれたのは、スタッフの一人、同志社大学グローバル地域文化学部1回生の女性。若い世代が積極的に社会と関わろうとする、その姿勢に感銘を受けました。
完成したコスチュームは、一人ひとりが発表し、その後は会場のみんなで踊ったり歌ったり、賑やかなカーニバルに!心と身体を大きく羽ばたかせ、いつもとは少し違う自分に出会える、魔法のようなひと時でした。
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☆素材協力 :帝人株式会社、株式会社ワコール・日本毛織株式会社(ニッケ)・京都西陣織の帯地

☆こどもアートでは、活動拠点の一つであるラジオミックス京都1000KITA STUDIO(千本北大路交差点北西角)のGuRuRe:(ぐるり)スタジオにて、毎月第1・3土曜日に様々なワークショップを展開しています。ぜひ、一度お越しください。
〇こどもアート公式ブログ http://asonabi.blogspot.com/
〇1000KITA公式ホームページ http://1000kita.com/
(レポート 平成30年12月27日)

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