平成30年度 水銀使用製品の確実な回収・適正処理のために

烏丸御池の北西角から北へ徒歩3分、オフィスビルの一室にNPO法人コンシューマーズ京都の事務所があります。一般社団法人 蛍光管リサイクル協会(以下、協会)は同じ事務所で活動しています。この協会は、蛍光管の適正処理・再資源化のためのシステムづくりをめざし、2010年に設立されました。今年度、京都市ごみ減量推進会議の助成事業によって、蛍光管などの水銀使用製品の適正処理の訴えるパンフレットとチラシを作成、更に協会のホームページのリニューアルを進めています。パンフレットに込められた思いや協会の活動について、代表理事の原 強さんにお話を聞きました。
画像の説明文

〇新ルールでの適正処理を訴える
「今回、なぜ新たにパンフレットを作ることになったのか。それは、『水銀に関する水俣条約』の発効から1年が経ち(2013年10月10日採択、2017年8月16日発効)、水銀使用製品は新ルールのもとで適正に廃棄する必要があることを、広く人々に伝えたいという思いからでした。」このパンフレットには、『水銀に関する水俣条約』についてのコラムをはじめ、水銀使用製品が家庭から排出される場合と、事業者が排出する場合とに分けて処理ルールが掲載されており、非常に見やすいのが特徴です。また、代表的な水銀使用製品(乾電池/蛍光管/血圧計・体温計)から、どのようにして水銀が取り出され、リサイクルされているかが図解で分かりやすく紹介されています。京都市における水銀使用製品の処理ルールも簡潔にまとめられており、1冊で幅広い情報を届けられるよう工夫されています。
パンフレットの完成は京都新聞に取り上げられ、関係各所から大きな反響がありました。シンボルマークは「あかりちゃん」。協会ホームページで、全ページが閲覧できます。
☆協会ホームページ http://keikoukan.com
画像の説明文

〇協会の活動を知ってもらうために
 協会のホームページには、1日100件(平日)近くのアクセスがあるとのことで、その役割の大きさが伺えます。「主に行政や事業者が、蛍光管のリサイクルについての情報を得るためにホームページを見ているのではないか」と原さんは分析します。今年度中に、蛍光管の適正処理についてのDVDをホームページ上でも公開するなど、利用者への情報提供に努めています。
ホームページには、小規模の排出事業者の経済的な負担軽減に繋がる「蛍光管共同排出システム」や、イベント・講座情報なども掲載されているので、蛍光管の処理などに困っている事業者は参考にしては如何でしょうか。

原さんは、「本協会が、水銀使用製品のリサイクル市場の監視機能になれば」と強調します。「製造や使用が徐々に減っている蛍光管ですが、2030年頃までは家庭や市場に出回った分のリサイクルが続くと言われています。安全に、適切に、再資源化へ。これ以上、環境汚染や人体への影響が拡がらないために。協会の願いです。」

ごみ減のサイト

よもやま話:ごみ減のごみ袋

緊急のお知らせ

12月10日17時に復旧いたしました。
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12月10日(火)京エコロジーセンター全館停電で閉館しております。
当会議への電話も繋がらない状況です。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

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