令和元年度 “なくそう!食品ロス”キャンペーン

セカンドハーベスト京都では、食品ロス削減を目的に、2019年度は2つの柱立てを決め実行しました。一つ目の柱はメディアを使ってのフードドライブキャンペーン、2つ目の柱は食品ロス削減のための出前授業の実施です。この2つの柱の事業の成果と課題を理事長の澤田政明さんに伺いました。

KBSラジオ フードドライブキャンペーン

KBS京都とコラボで、ラジオキャンペーンを実施2019年7月から10月まで実施しました。具体的には、下記4つのラジオ番組内で澤田理事長自ら出演してPRを行ったり、CM(40秒CMを期間中月5回ほど放送)でフードドライブを呼びかけたりしました。また、KBS本社でもフードドライブコーナーを設置した結果、111kgの食品を集めることができたそうです。ラジオキャンペーン期間中のフードドライブコーナ設置箇所は31ヶ所(延べ)で食品回収量は491.5kgでした。
*澤田理事長出演番組
7月18日放送 KBS京都ラジオ 「さらピン!キョウト」
7月20日放送 KBS京都ラジオ 「羽川英樹の土曜は旅気分」
8月14日放送 KBS京都ラジオ 「さらピン!キョウト」
9月29日放送 KBS京都ラジオ 「久米村直子のSuper Duper Sunday〜京都岡崎であい・いきいき!スペシャル!」

ラジオなどのメディア広報でセカンドハーベスト京都の認知度が上がること、また回収する食品数量が増えることを期待して今回のキャンペーンを行ないました。残念ながら、計画当初考えていたほどの効果は得られませんでしたが、キャンペーンを通じてセカンドハーベスト京都の活動を知ってもらう良い機会になりました。

食品ロス削減のための出前授業実施

食品ロス啓発のためのパンフレット(A3両面見開き)3000部を2019年10月に作成し、京都市内全小中学校233校に「出前授業の案内」文書を送付し、出前授業の受付を行いました。
その結果、小学校4校5クラス、中学校2校13クラスの申し込みがありました。最終的に辞退申し出があった学校もあり、また実施した中学校も10クラスの授業申し出がありましたが、その時点では講師の算段がつかず、2クラス合同で5回の授業を実施することとなった結果、授業回数は全部で10回となりました。

画像の説明文

*実施校は下記の通り。
京都市立神川中学校 5コマ (2クラス合同授業×5クラス)
2019年12月5日 京都市立竹田小学校(4年生) 2コマ
2020年1月28日 京北第二小学校(6年生) 1コマ
2020年1月31日 京北第三小学校 (6年生)1コマ
2020年2月4日 京北第一小学校(6年生)1コマ
2020年2月18日および20日 京都市立神川中学校(2年生) 5コマ (2クラス合同授業×5クラス)
(写真:作成したパンフレットと授業風景)

出前授業については、計画当初と比べると期待以上の反応が得られたそうです。授業実施後のアンケート調査からも、授業を受けてくれた小中学生も概ね食品ロスについて学んでくれたと感じます。
授業受講者数は、391名で、アンケートの結果およそ8割の生徒が「食品ロスが何かよくわかった」と「食品ロスを減らすために自ら何らかの行動を実践したい」と回答したそうです。出前授業実施については概ね好評であったので、来年度も引き続き実施していく予定です。
今年度出前講座を実施した2校については、2月実施された京都マラソンの支給品の残ったものもセカンドハーベストが寄付として受け取り、その中からスポーツ飲料を神川中学校と竹田小学校に「実際に廃棄予定であった食品」と説明をつけて寄付したそうです。今後も出前授業に出向いた学校に同じような形で食品寄付をすることで、食品ロスやフードバンクの現場を知ってもらう機会につなげていきたいとのことでした。
出前授業講師については、計画時には理事長の澤田氏1人で講師を務めるつもりでいたが、セカンドハーベズト京都のインターン等、澤田さんの活動に賛同するボランティア2名が途中から出前授業事業の講師人に加わってくれました。出前授業を展開するにあたって、セカンドハーベスト京都としても新しい人材が見つかったので、来年度以降の実施に目処がつきました。
来年度以降の課題は、出前授業実施における経費をどのように確保するかです。今年度は、京都ごみ減量推進会議の補助金で出前授業にかかる交通費は支払うことができました。ただ、講師のボランティアに少しでも謝金(アルバイト代)を出したいと思っているが、現時点で予算調達の目処はついていません。

セカンドハーベスト京都、さらなる認知度アップを目指して!
2016年に設立されたセカンドハーベスト京都、認知度はまだまだで1割ほどだそうです。食品ロス削減とフードセーフティネットの構築を軸に今後も活動を広げて行きたいとのこと。澤田理事長の熱い想いでセカントハーベスト京都の認知度が更に高まり、食品ロスを減らしこどもたちの笑顔を増やせていければいいなあと感じました。

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