平成30年度:次世代にひろげる・つなげる ごみ減量のエコ地域づくり レポートその2

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 2019年1月13日,朝からぽかぽか陽気に恵まれた京都市立桃山小学校のグラウンドには,たくさんの子ども達と保護者の姿がありました。毎年この時期に開催される「北風と遊ぼう」(主催:桃山少年補導委員会)のエココーナーに,桃山エコ推進委員会(以下,桃山エコ)も参加。ロケットストーブの展示・実演を行いました。

足湯でエコを身近に

この日は5台のロケットストーブが稼働し,沸かしたお湯は「足湯コーナー」(桃山保健協議会と合同実施)で活用。子どもから大人に大人気のこのコーナー,「去年も体験して気持ちが良かったので,今年も楽しみにしていました」というファンや,「すぐに裸足になれるように,今日はタイツを履いていません」と笑顔で並ぶ女性たちの姿もありました。楽しい体験を通して,ロケットストーブやエコ活動に興味・関心を持ってもらえたら…,桃山エコの願いは少しずつ実を結んでいます。
この他,「自転車発電体験コーナー」(同じく桃山保健協議会と合同実施)や「省エネ相談所」「節水型シャワーヘッドの展示・実演」(協力:エコ学区サポートセンター)など,家庭でできるエコ活動を学べるコーナーが充実,終日親子連れで賑わいました。
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ロケットストーブで防災食に挑戦!

 ロケットストーブを使用するには,剪定枝などを適当な大きさに切り揃え,自然乾燥させる手間が掛かりますが,薪さえ準備をしておけば,いつでも屋外で調理ができます(雨の日は軒先で)。このため,防災の観点からも,いま非常に注目をされています。9月に行われた「桃山小学校防災1Day」(主催:桃山小学校おやじの会,協力:桃山エコ,桃山消防団,桃山小学校)では,ロケットストーブ9台を使い,防災食づくりに挑戦しました。事前に,桃山エコ代表の大倉 正暉(まさあき)さん宅におやじの会のメンバーが集まり,ロケットストーブで防災食の試作を行いました。その成果もあり,イベント当日は約70名の参加者親子と一緒にご飯とカレーを調理,美味しくいただきました。
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地域に役立つロケットストーブ

 ロケットストーブは,その断熱構造から薪の燃焼効率が良く,少ない燃料で高温の熱風を生み出すことができます。ゆえに,調理時間が短く,それでいてストーブの周りが熱くなりにくく,長時間の使用に向いています。実際にお湯を沸かしているロケットストーブの側面を触っても,少しあったかいなと感じる温度に驚きました。ストーブ内部は数百度にもなるので,優れた断熱性による熱効率の良さにその特徴があることが分かります。
桃山エコでは,地域の小学校や児童館を中心に,ロケットストーブを活用した環境学習や体験学習を数多く実施,昨年11月にはお隣の藤森地域にてロケットストーブの手づくりワークショップを開催,翌12月にはロケットストーブを使ってこども食堂のビーフシチュー作りをサポートするなど,世代間・地域間の交流も深まっています。
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大倉さんのお宅では,玄関の軒下でロケットストーブを愛用,ご飯を炊いたり,コーヒーを沸かしたりと,日常の煮炊きに大活躍しています。昨年末には,おせちづくりを全てロケットストーブ2台で行ったとのこと!奥様の協力もあり,温かいお正月を迎えられたそうです。「ロケットストーブで調理をしていますと,通りがかりの人がちょっと立ち止まって見たり話をしたりしてくれることもあります。井戸端ならぬ,”囲炉裏”端で地域交流の端緒になれば嬉しいですね。」と大倉さん。
若い世代と共に,環境や防災について考え,行動する。桃山エコの活動は,今や地域になくてはならない存在として,大きな活躍を期待されています。
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ごみ減のサイト

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