平成28年度:「中京区地域ごみ減量推進会議」:その1


[平成28年4月25日取材]

この「おさがり広場ともっぺん広場」は,中京区にある23の地域ごみ減量推進会議(以下,地域ごみ減)が「中京区地域ごみ減」として協力し,本年度初めて開催されるイベントです。会場となる‘こどもみらい館’では,平成24年から毎年5月に,子ども服のフリーマーケットが開催されていましたが(竹間学区地域ごみ減主催),中京区の全ての元学区で地域ごみ減が発足したことを記念して,今年は区全体で取組むことになりました。

事前説明会でイベントの趣旨を共有

5月5日(木・祝)のイベントに向けて,4月25日(月),26日(火)の両日、中京区役所にて地域ごみ減の皆さんへの事前説明会が開かれました。はじめに,竹間学区の川﨑会長から挨拶があり,続いてコーディネーターを務める,ひのでやエコライフ研究所の大関さんより,イベントの内容や運営の仕組みについての説明がありました。このイベントのユニークな点は,子ども服・子ども用品の持ち込み,持ち帰りは無料ですが,それらを参加者が会場に並べる際や持ち帰る際には,スタッフと何か一言,言葉を交わす必要があるなど,独自のルールを設けているところです。他にも,当日,参加者から「持ち帰り用の袋はないんですか?」や「次はいつやるんですか?」という質問があることを想定して,スタッフ用に対応マニュアルが作成されており,少しでもスタッフの負担を減らし、会場運営をスムーズにする工夫がなされていました。

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参加者の記憶に残るイベントを

「おさがり広場」や「もっぺん広場」と言われても,‘いったい何のことだろう?’と思われるかも知れませんが,それもそのはず。今回のイベントで初めて使われる言葉なのです。「おさがり広場」には,子ども服や子ども用品を地域という大きな輪の中で循環させたいという想いが,また、「もっぺん広場」には,壊れてしまったおもちゃや,着込んで古くなった子ども服をもう一度よみがえらせて,子どもたちを笑顔にしたいという想いが詰まっています。大関さんは「このイベントに参加して,少し価値観が変わったな,と市民の皆さんに思ってもらえたら嬉しい」と仰います。これまでに4回,子ども服の無料交換会(フリーフリーマーケット)を運営されてきた川﨑会長は,「今年は大関さんにも加わってもらい,コンセプトのしっかりした,拡がりのあるイベントが企画できたと思います。この経験やノウハウを各学区に持ち帰ってもらい,今後はそれぞれの地域に合った活動をして欲しいと思っています」と話して下さいました。


市民の善意を受け止めて

説明会・質疑応答の後は,隣室に移動し,およそ900kgにも及ぶ子ども服をサイズ毎に分ける作業をしました。互いに声を掛け合い,次々と段ボールに仕分ける姿からは,イベント成功への熱意が伝わってきました。集まった子ども服・子ども用品のおよそ7割は市民しんぶん区民版等を見て,市民の方が個別にエコまちステーションに持ち込んでくれたものです。また,各学区の会長を通して,保育園や幼稚園にイベントの趣旨を説明し,子ども服・子ども用品の回収に協力してくれた園が十数件もありました。皆さんの善意によって集められた子ども服からは,「捨てるのはもったいない。誰かに使ってもらいたい!」という強いメッセージを感じました。


約2ヵ月前から準備を始めた「おさがり広場ともっぺん広場」。地域ごみ減とエコまちステーション,そして大関さんとの信頼関係や中京区地域ごみ減の一致団結ぶりが垣間見える説明会でした。昨年度の参加者は約250名。今年は,広報(京都新聞等),チラシ・ポスターの作成にも力を入れているため,更なる参加者を見込んでいます。当日の賑わいが楽しみです。
○事前説明会参加者:25日…23名,26日…12名

ごみ減のサイト

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