ごみにまつわるこの数字なぁに?「野菜・果物の1.5kg」

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情報誌表紙企画「ごみにまつわるこの数字なぁに?」。92号第27回目の数字は「野菜・果物の1.5kg」です。
さて、こちらは何の数字でしょうか?

「野菜・果物の1.5kg」
野菜・果物のプラスチック包装禁止!

2015年のパリ協定採択以降、フランスは環境政策を一気に進めています。エネルギー転換、ESG投資、廃棄物減量など、それぞれ別々に取り組むのではなく、一体的に進め、EUのみならず世界の環境の取組をリードする存在になっています。

2020年2月10日に施行されたフランス循環経済法(廃棄物との闘いおよび循環経済に関する法律)には、小売店の使い捨てプラ等を減らす取組が第77条に列挙されています。その中に、2022年からの禁止対象として「小売店での1.5キログラム未満の未加工の野菜・果物のプラスチック包装」があります。
この処置は今年1月に施行されました。施行に際して、フランス・エネルギー移行省の大臣は、「現在フランスでは37%の野菜・果物が包装して販売されていると推測される。今回の処置で毎年10億個以上のプラスチック包装が削減できる」と談話しました*。

日本ではどうでしょうか。今年(2022年)4月にプラスチック資源循環促進法が施行されましたが、削減対象となったのは私たちの暮らしで使うプラスチックのごく一部です。また、上記の野菜・果物のプラ包装を例にすると、フランスと逆で、無包装での販売(はだか売り)の方がずっと少ないのはないでしょうか。

*JETRO(日本貿易振興機構)「2021年1月から小売で野菜・果物のプラスチック包装禁止(フランス)」
配信日2021年10月20日https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/10/8fb8d7bbd751ffa6.html

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