ごみにまつわるこのすうじなぁに?
情報誌表紙企画「ごみにまつわるこの数字なぁに?」。86号第21回目の数字は「4億トン」です。さてこちらは何の数字でしょうか?
こごみ日和86号(2020年12月末発行)
『このすうじなぁに?』
4億トン
1年間に世界で生産されているプラスチックの量です。
しかも2015年の数字ですので、2020年はさらに増えていることでしょう。
図は、小学5年生(10歳)向けに実施した環境学習で用いたものです。「年間4憶トン」などと言っても、子どもでなくても、大人でもどれほどのものかわかりません。でも、自分たちが生まれた頃と比べてもまだ増えていること、お父さん・お母さんが生まれた頃と比べると、ものすごく増えていること、さらにはおじいさん・おばあさんが生まれた頃には、ほとんどなかったことなどを知ってもらうのに、用いています。
「増えることが良くない」というわけではありません。プラスチックは私たちの暮らしを便利に豊かにしてくれました。でも、これだけ短期間に急激に増えたことで、使用済みプラスチックをきちんと処理できない国・地域でも、数多く使われるようになりました。そんな国・地域から、海に流れ出るプラスチックも毎年膨大なものになっています。
「日本は、プラスチックごみの分別リサイクルをきちんとやっている」と多くの人が最近まで思っていましたが、リサイクルが追い付かないほど、たくさんの使用済みプラスチックが集まるようになり、発展途上国に毎年たくさんの廃プラを輸出していました。ここ数年で、廃プラの海外輸出の量は減りましたが、今も続いています。
気候変動、海洋プラスチック問題、考えれば考えるほど、難しい問題ですが、身近なところから減らせるプラスチックとして何があるか、考えましょう。
京都市ごみ減が運営する減プラ関連サイト
ハイムーン漫画で学ぶ環境問題
https://2r-college.kyoto-gomigen.jp/category/2r_highmoon_manga/
減らそうシングルユースプラスチック!学べる、使える図表集
https://2r-college.kyoto-gomigen.jp/category/gragh_etc/