ごみにまつわるこの数字なぁに? ペットボトル消費量の0.2%その影響は?
会報誌表紙企画「ごみにまつわるこの数字なぁに?」第13回目の数字は「ペットボトル消費量の0.2%その影響は?」です。ヒントは「前回の海と近いお話」です。
■こたえは…
実はこの数字ペットボトルの出荷本数(消費量)のうちの全国の河川への放置ペットボトルの割合を表しています。
全国川ごみネットワーク(事務局東京都江戸川区)が実施している「水辺のごみ見っけ」の2017年調査報告によると,6月4日(土)と5日(日)の両日,全国の川沿いの244地点(のべ134,58km)で,34,172個のペットボトルが見つかりました。
調査した川の距離は,国内河川※1総延長144,046kmの0.093%にあたり,この調査結果から,全国の河川に,約4,000万本のペットボトルがあると推測されると報告しています。
合わせて,同報告では参考情報として,「日本の清涼飲料用PETボトルの出荷本数は、227億本」と紹介しています。
同報告の詳細は,「2017年 水辺のごみ見っけ!調査結果」で検索してください。
http://kawagomi.jp/2018/03/summary2017/
※ 一級、二級、準用河川の総延長
出荷本数が227億本とすると,全国の河川への放置ペットボトル(4,000万本)は,出荷本数(消費量)の0.2%程度であると推測できます。
「0.2%」は大きな数字ではありませんが,全国川ごみネットワークの一斉調査だけでなく,様々な団体の川ごみ調査でも多くのペットボトルが川ごみとして見つかる実態が報告されています。京都市の北隣,亀岡市で活動するNPО法人プロジェクト保津川や,東京都荒川で河川清掃や環境教育に取り組む荒川クリーンエイド・フォーラム(事務局東京都江戸川区)の調査でも,8年連続で最も多く見つかるごみがペットボトルであると報告されています。
たった0.2%でも4,000万本。その大部分は海へと流出します。今世界的な問題として注目されている「海ごみ問題」は,内陸に住む者にとっても無関係ではありません。
写真 荒川河口付近(H28年2月撮影)
提供:NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラム
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グラフ 京都府内保津川でのごみ調査結果
提供:NPО法人プロジェクト保津川
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緊急のお知らせ
12月10日17時に復旧いたしました。
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12月10日(火)京エコロジーセンター全館停電で閉館しております。
当会議への電話も繋がらない状況です。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。