ごみ減活動レポート 子ども向けワークショップ「まんがを描いてごみを減らそう!」

開催概要

年に3回程度,子ども向けに,「まんがを描いてごみを減らそう」,「牛乳パックからはがきを作ろう(紙漉き教室)」を開催しています。今年度最後に開催した子ども向けワークショップの報告です。

まんがを描いて ごみを減らそう!

開催日時
平成28年12月28日(月)10:00~12:00
会場
衣笠児童館

今年度2回目のまんがワークショップは、2015年12月28日(月)10:00~12:00北区の衣笠児童館にて行いました。参加の子どもたちは小学1年生~3年生まで34人。

最初にハイムーン先生のごみクイズ。「家から出すゴミの中で一番重いのはどんなごみ?」「一人が1日にごみを何グラム出しているかな?」、“こごみちゃん”や“ちきゅまる”を紹介する「わたしはだれでしょう?」等。このキャラクターたちを子どもたちはすでに知っていましたが、ハイムーン先生が生みの親であることは初めて知った様子。キャラクターたちが登場するハイムーンまんがを見て、会場は楽しい雰囲気になりました。

次に、人の顔を書く練習。「笑っている顔」、「泣いている顔」、「怒っている顔」を、手を挙げた子どもが前に出てホワイトボードに描きました。怒った時に頭から出る“ゆげ”などを先生が付け足して、よりまんがらしくなり、さらに会場はまんがを描く雰囲気に。

表情を描いてみましょう

さあ、描き始めます。約束事は2つ、「まんがの中に必ず人か動物が登場すること」「吹き出しの中にどうすればごみをへらせるかを、しゃべっていること」

子どもたちは6~7人づつ、学年が縦割りで入るように5班に分かれ、ホールの床に座り、何をテーマにするかを各自考えます。「どんなことが好き?好きなことをしている時にどんなごみが出てくるかな?」「そのごみを減らすにはなにか方法がある?」と実際の場面を思い出してもらいながらアイデアを出していきますが、なかなか考えがまとまりません。班に一人づつついたスタッフの助言も参考にしながら考えていきました。
いい案がでてきたら、鉛筆で下絵をコピー用紙の裏紙に描き、またそれをマーカーで布に大きく描いていきます。今回使った布は10月に開催したイベント「布フェスin京都」で使用したものをリユース。大きな布に絵を描くのも貴重な体験。大きな布を使うことに少し不安がありましたが、特別問題もなく作品が完成。
 

班ごとにみなで絵を描いていきます

最後は班ごとの発表です。全員が順にマイクを持ちながら自分の描いたまんがの説明をしました。恥ずかしがりながらも、皆が発言できました。

集合写真

ハイムーン先生からは「みんな一生懸命に考えて,描けまし
た。ごみを出さないようにごみの出ないものを買おう、という
意見まで出て,とてもよかったです。」との講評をいただき、全
員で集合写真を撮り、無事に終了しました。

(講座小委員会委員:日本環境保護国際交流会(JEE)細木京子)

完成したまんがと吹き出しや発表の内容(一部,省略しています)

1班:

「ごみはごみ箱へ」
「プラスチック・牛乳パックはリサイクル」
「小さくなった服をあげる」
「ごみをポイ捨てした人には,ちゃんと注意して,地球がごみだらけにならないようにしよう」

1班

2班:

「ごみをださないようにおりょうりするよ」
「サッカーのとき けがをしてバンドエイドをはると,ごみが出るな~」
「えんぴつのけしカスをあつめる(めんどくさいけど)」
「くつをきれいにならべたよ」

2班

3班:

「ごみをすてないで!」
「ごみをできるだけへらそう」
「ごみをださない」
「ふくは いとこやともだちにあげよう」
(こごみちゃんとちきゅまるが画面いっぱいに20個以上!)

3班

4班:

「このふく きられなくなったからあげる」「かわいい!ありがとう!」
「このてぶくろ あげる」「やったー!」
「すいとうをながいあいだ つかっているよ」
「ごみをすてようとしているひとに ちゅういしているひと」

4班

5班:

「これはいらない,これもいらない・・・いらないものはかわない」
「ごみをどうろにすてちゃだめ」
「リサイクルしよう」
「みかんのかわでも,あそべるよ」
「ティッシュも,もうちょっとつかえそうなときはつかおう」

5班

ふりかえりと感想

参加した子どもたち

・絵を描くのが難しかった
・布に初めて書いて楽しかった
・発表が緊張した
・もっと書きたかった

児童館スタッフ

・みんなの前で、自分の意見を発表する経験が普段ないので良い機会でした。ごみを減らすにはどうすれば良いかを子どもたち自らよく考えられていたと感じました。
・ワークショップ終了後も,ワークショップに参加していない職員に感想を述べたり,自分が書いた絵を伝える姿もあり,楽しかった感想を伝えていました。
・絵をランチルームに掲示し、お迎えに来られた保護者さんも見て喜んでおられてよかったです。

主催者スタッフ

・はじめのごみの説明に重量がでてきたりと,低学年の子どもたちには少し難しい内容があるので,検討が必要。合わせて,なぜごみを減らす必要があるのかについても説明をした方が,その後の課題を考えやすくなると思います。
・班に付くスタッフが,5~6人の子どもたち一人ひとりと,アイデアの交換やアドバイスをすると,どうしても時間がかかってしまい,なかなかアイデアが広がりにくいので,全体で少し考えて,子どもたちから意見を出してもらったり,考え方のヒントを説明した上で,自分のことに置き換えて考えてもらうような流れにするとよいと思います。

ごみ減のサイト

よもやま話:ごみ減のごみ袋

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