平成28年度:「中京区地域ごみ減量推進会議」:その2

画像の説明文

[平成28年5月5日取材]

いよいよ,中京区地域ごみ減量推進会議(以下,中京区地域ごみ減)主催の「おさがり広場ともっぺん広場」の開催当日がやって来ました。この日は朝から気持ち良く晴れ,会場となったこどもみらい館では,午前9時から中京区地域ごみ減のメンバーや中京エコまちステーションの職員が集まり,子ども服などを運び込んだり,会場の準備をしたりと,それぞれ役割を決めて動かれていました。子どもみらい館4階の第1研修室に子ども服・子ども用品の「おさがり広場」が,第2研修室におもちゃの修理とぱちぱち織り,そしてよく飛ぶ紙ヒコーキ作りのコーナーがある「もっぺん広場」が設けられました。それぞれの場所には,遠くからでも見えるように大きな文字で案内が貼られ,参加者だけでなく,スタッフにも分かりやすい会場になるよう工夫されていました。子ども服のコーナーではサイズ毎に担当スタッフが決められ,きれいに並べられた洋服が新しい持ち主を待っていました。イベントは,12時から15時まで。11時過ぎからは,それぞれの場所で、受付や会場整理の手順の最終確認が行われていました。

開場前から大盛況!

スタッフの準備が大詰めを迎える中,4階のロビーでは,開場の1時間程前から徐々に参加者が並び始め、11時45分頃には長蛇の列に。コーディネーターの大関さんからロビーで待つ参加者へ,おさがり広場のルールの説明や,たくさんの参加者がいるため,入場定員を決めて順番に案内することなどが説明されました。12時からは、中京区地域ごみ減に23学区全ての地域ごみ減が加入したことを記念するセレモニーが開かれ,活況の下,おさがり広場ともっぺん広場がスタートしました。オープン直後は、参加者の列がロビーに入りきらず、階段室にも並んでもらう程の盛況ぶり。小さな子どもを連れた参加者も多く,大変な混雑でしたが,皆さん順番を守って下さり,トラブルや事故も無く,会場案内のスタッフはほっと胸を撫で下ろしました。

おさがり広場の様子

おさがり広場は,1回の入場定員を最大80名とし,15分交代で運営しました。イベント当日に子ども服等を持ち込んで下さる参加者がたくさんいましたが,それでも予備の衣服を並べた程,反響が大きかったです。特に,チャイルドシートやおもちゃは大人気で,持ち込まれると同時に新しい持ち主が現れるほど。おさがり広場では,一人何点まで持ち帰って良い,というルールをあえて作っていないため,一人でたくさんのおもちゃや衣服を持って帰る参加者も見受けられました。参加者一人ひとりに,本当に必要なものかどうかを考えてもらい,一人でも多くの方に,そして本当に必要としている方に長く使ってもらうことがこのイベントの狙いです。「必要がなくなったら,また持って来て欲しい。そういう意識が拡がれば良いですね」。スタッフ皆の願いです。

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もっぺん広場の様子

もっぺん広場には,開場前から10組程が並び,特に電気のおもちゃの修理は終日大賑わいでした。修理の先生によってラジコンやミニカー,無線で飛ばすヘリコプターなどが分解され,細部の点検が行われる様子を,子どもたちはとても真剣に見つめていました。6カ月の男の子の父親が依頼したオルゴールは,昔遊んでいたものを彼の両親が大切に残しておいてくれたもので,親子2代で遊べたら,と今回修理を依頼したと言います。他にも,腕が取れかけたぬいぐるみや,耳が欠けてしまった木の象のおもちゃを持って来てくれた母親もいました。いずれの方にも,子どもが大事にしているものをどうにかして直してあげたい,という家族への愛情が感じられました。人とものとの優しい関わり方を,子どもに教えてあげられる機会はとても貴重です。生まれ変わったおもちゃを大切に持って帰る親子の姿が,とても印象的でした。

もっぺん広場

もっぺん広場2


ぱちぱち織り,よく飛ぶ紙ヒコーキのコーナーも親子連れで賑わい,参加者同士で作品を見せ合いながら,もの作りの時間を存分に楽しんでいました。

スタッフの声

今回のイベントでは,各地域ごみ減から40名にも及ぶスタッフがボランティアで参加してくれました。イベントに関わったみんなが気持ち良く過ごせるよう,準備を重ね,笑顔で迎えて下さいました。ここからは,スタッフが気付いたこと,ちょっと困ったこと等を紹介します。生の声には,今後の活動への大きなヒントが込められていました。
・参加者が次から次へと服を見ていくので,畳む作業が大変だった。一緒に服を並べて下さい!という声掛けには,概ね協力を頂けた。
・ベビー服や男の子用,女の子用等,参加者が探しやすいように,机を分けて並べたら良かったと思う。
・保育園で使えるズボンが大変人気で,そのズボンを探しているという保護者の声を多く聞いたが,同じ形のものがたくさんあるわけではないので,今回のイベントの趣旨を説明し,ご理解を頂いた。
・参加者の入れ替えの時間になっても会場に残り,スタッフが声を掛けようとすると,違うコーナーにさっと移動され,イベントのルールを守ってもらえないケースがあった。
・今後も続けていくなら,朝から夕方までのスタッフ参加が負担にならないよう,中学生などにも‘お店番’を手伝ってもらって,子ども同士で交流するコーナーがあってもいいかなと思った。それには,大人が上手にコーディネートする必要はあるが。
・今回のイベントは,広報の成果もあって,参加者が大変多かったので,整理券を配った方が良かったのではないか。
・特に電気のおもちゃの修理が混み合ったので,一人一点までと決めておいた方が良かったのではないか。(おもちゃの修理受付:26件(内、10件がお預かりに。))

イベント終了後,川﨑会長よりスタッフ全員への挨拶がありました。「今回のイベントは過去最高の人出で,たくさんの方に喜んで頂けたと思います。多くの参加者から,また出したい,また参加したい,という声を頂き,中京区地域ごみ減としての初めての取組みで,一定の成果を上げることができたのではないかと思います。ご協力を頂いた皆さんに心から感謝を申し上げると共に,今後も,各地域での活動にご尽力頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。」
地域の持つ力を活かし,大きな「ものの輪」を作る。その先には,世代を越えて笑顔で交流できる,安心・安全な地域の姿があります。普段は環境のことを意識していなくても,「こどもの日に,ちょっと良いことをしようか」という人が増えるだけで,私たちの未来が明るくなる,そんな期待が持てるイベントでした。

参加者:約780名

ごみ減のサイト

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