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ようきにへらすスーパーに聞く

実は歴史が長いエコスーパーのさきがけ!
-スーパーかみとも(京都市北区)

こんなスーパーがありました

京都市北区にある「スーパーかみとも」は、一店舗だけ展開しているスーパー。

でも、熱心に環境の取り組みをしているのです。

他店にはないトレイ回収

 食品トレイの回収は、今ではほとんどのスーパーで実施されています。ですが、かみともの場合は他店と違います。20年近く前から取り組んでいますが、単に「昔からやっている」だけでなく、トレイ10枚で1ポイントを付け、50ポイントたまると300円相当の金券と交換しています。この店は、他店がやっていることに追随するのではなく、良かれと思ったことを発案し採り入れていく気風を持っています。

京都市におけるレジ袋有料化の先駆者のひとつ

 レジ袋の無料配布停止(以下、有料化)は、2007年1月イオンのジャスコ東山二条店が、全国チェーンのスーパーとしては全国で初めて実施しました。その動きを見て、環境問題などを考え,その年のうちにレジ袋有料化を採り入れました。当時は近郊でレジ袋有料化に取り組んでいるスーパーがなく、なかなかお客さんに理解してもらえなかったそうです。だからといって、レジ袋有料化をやめるのではなく、レジ袋有料化によって削減できたコストやレジ袋代金をもとに、商品の値引きなど、お客さんへのサーピスを発案し続けることによって、理解を広めたとのことです。

知られていなかった、かみとものレジ袋有料化

 レジ袋の有料化は、市民団体や京都市などで作る「京都市レジ袋有料化推進懇談会」が地域のスーパーや商店街と協定を結びながら広めていました。かみともの場合、その動きとは別に、独自の判断でレジ袋有料化を実施しました。そのため,京都市ごみ減量推進会議、市内の環境団体などに、この取り組みは知られていませんでした。

 2011年5〜6月にかけて実施した「京都市北区スーパー等環境対策調査」で訪問したところ、この取り組みの実践がわかりました。ひょっとしたら、市内にはまだまだこのように、知られていない地道な実践があるかもしれません。

 かみともの場合、レジ袋有料化によって「レジ袋が必要」という人から5円を頂戴していますが、レジ袋辞退者にはポイント付与するなどのサーピスに努めています。

お客さんとの関係の深さが取り組みを進める

 大手スーパーのような、電子カードなどによるお客さん情報の管理ではなく、日頃から顔と顔の見える関係づくりによって、様々な取り組みをお客さんと一緒に進めている、そんなスーパーです。

(取材:2012/5/30 環境市民 堀孝弘)

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