報告「コンパクトライフで,ごみ減量」KBS京都ラジオでのトーク 第7回ゲスト 東佑樹さん

画像の説明文
【森谷威夫のお世話になります!!】の番組内コーナーとして放送

コンパクトライフで,ごみ減量
第7回 2016年2月16日(火)12:22頃~

出演者  東 佑樹(あづま・ゆうき)さん
(京都大学工学部学生/京都大学リサイクル市実行委員長・環境サークルえこみっと代表)

■タイトルコールと提供クレジット
森谷「コンパクトライフで,ごみ減量」
對馬「このコーナーは,京都市ごみ減量推進会議の提供でお送りします。」

■番組の紹介,ゲストの登場
森谷「モノとのつきあい方を見直し,限られたもので豊かに暮らす暮らし方を『コンパクトライフ』と名付け,コンパクトライフに取り組んでいる方々にご登場いただく,このコーナー。今日はどんな方にお越しいただいたのでしょうか。」
對馬「今日は,学生さんなんです。」
森谷「大学生」
對馬「京都大学の学生さんで,京都大学リサイクル市実行委員長,そして,環境サークル『えこみっと』の代表,東佑樹さんです。こんにちは。」
東 「こんにちは。」
森谷「よろしくお願いします。」
對馬「お願いします。」

■京都大学リサイクル市は,今年で30回
森谷「今,大学何回生なんですか。」
東 「今,2回生です。」
森谷「春から3回生になるということですよね。東さんが実行委員長をされているこの京都大学リサイクル市,年に1回の開催ですね。」
東 「そうです。」
森谷「今年が30回。30年続いているということですか。」
東 「はい。」
森谷「すごいね。」
森谷「当然ね。東くんが生まれるはるか前から…」
東 「そうですね。」
森谷「先輩方がやってこられたわけですね。これはどういう催しですか。」
東 「僕たちの実行委員の中のメンバーで,卒業生の方で下宿を引き払う方とかから,不要な家具や電化製品を提供してもらって,それを新しく入った新入生や,在校生,留学生の方に無償で譲り渡すというイベントを行っています。」
森谷「これは,リサイクル市のメンバーだけなんですか,卒業生というのは。結構毎年いっぱい京都大学を卒業していくわけじゃないですか。いろんな人のものが,入ってくるの。」
東 「そうですね。卒業生の方にダイレクトメールを送らせていただいております。」
森谷「結構たいへんな手間をかけているんやね。」
東 「そこで募集をかけて,期間を設定して,回収に伺っております。」
森谷「なるほど,ちょうど今頃の時期とかに皆さん引き払っている感じなの。」
東 「そうですね。回収自体は2月の下旬から始まるんですけど。」
森谷「はあ,なるほど。ちょうど今ぐらいの時期に,出ていかはるんやね。」
對馬「そやね。」
森谷「東京が初任地やとか,大阪やとか,京都大学生やし海外ということもあるかもしれへんしね。京都を離れていくっていう学生の皆さんから,要らないモノを引き取る。」
東 「はい。」
森谷「来月,再来月,4月になれば,全国からまた京都大学に合格をした学生たちが引っ越してきますので,その人たちに渡す,ということですか。」
東 「はい,そうです。」

■京都大学リサイクル市に出せるもの,出せないもの
森谷「こういう大切にモノを,大学4年,最大でも8年ぐらいですか,院にいったら別ですけどね。それぐらいで終わっちゃうわけでね。新品買ったんだけど,という方も結構多いし,良いものとかあったりするでしょうね。商品はどんなものでもいいんですか。」
東 「主に僕たちが回収しているものは,使用年数で不利なものがあるのです。京都大学の学生って,院に行かれる方も多くて,新品で買っても6年くらい使うんですね。そうなるとなかなかリサイクルショップに引き取ってもらえないことが結構あります。まだまだ使える状態だけど,下宿を引き払うから処分しないといけないという物品が結構あります。そういったものを中心に,僕たちが回収して,まだ使えるものを新入生や留学生の方に使ってもらえたらな,という目的で活動をやっています。」
森谷「卒業して引っ越しますよ。そして,行った先で家具・家電は買うからということで,ここにあるものは全部捨てていこうとなるのですね。そうならないように,まずは,リサイクルショップに買い取ってもらえるものは買い取ってもらおうということですね。」
東 「はい。」
森谷「それでも値が付かない,というものでもいいわけですか。」
東 「そうですね,基本的に故障していなくて,使える状態であれば回収をしております。」
森谷「そういうことなんですね。」
對馬「そうか。」
森谷「だからタダで引き取るということですよね。」
東 「はい。」
森谷「そういうものって,リサイクル料がいるから,捨てるのにお金がいりますから。」
對馬「そうね,まだ使えるんやもんね。」
森谷「だったら,リサイクルショップが引き取らなくても,まだまだ元気に使えるものだから,次の学生に繋いでいこうということですね。リサイクル市とはいっても,『これ,ごみですやん,先輩』というような物はいらないということですね。」
東 「そうですね。」
對馬「使えへんかったらしょうがないもんね。テレビであれ,洗濯機であれ,何であれ。」

■気持ちで,カンパをお願いしています
森谷「集まった品は売るの。」
東 「いや,売るわけではないですよ。」
森谷「ただで譲るのですか。」
東 「譲るっていうのは,無料で譲っているんですけれど,僕たちの活動もどうしても費用がかかりますので,その獲得物品に応じてカンパをお願いしているという形ですね。」
森谷「あらまた…。東くんみたいにこんなに可愛く言われたら,タダとはいわんよ,とね。横柄に言われたら,そんなの知らんわ。こんなのいらんわ,てなるよね。こんな風に優しく言われたら。」
對馬「そうやんね,思わず。」
森谷「買うこと思ったらこのぐらいは,みたいな。」
對馬「頑張ってや。」
森谷「決まってないの。この商品なんぼとか,値付けしてないの。」
東 「値段は付けてないですね。」
森谷「そうなんや。」
東 「はい。」
森谷「その時の気持ちひとつで。」
東 「気持ち……そうですね。」

■一般の人も参加できる
森谷「新入生に譲るよりも大人に譲ったほうが,カンパは多くなりそうやね。一般の人は入れるの。」
東 「一般の方も参加できます。」
森谷「できる。一般の方もこのリサイクル市に来場できるわけですね。」
東 「そうですね。」
森谷「これいつあるんですか。」
東 「今年(2016年)は3月31日の朝10時から開始しまして,場所が左京区の吉田,京都大学の南側の総合人間学部棟というところの地下1階で開催の予定です。(終了しました。)」
森谷「はい,これは大学の敷地内になるんですか。」
東 「はい。」
森谷「午前10時から。3月31日木曜日。」
東 「はい。」
森谷「早い者勝ちということやね。」
東 「ではなくて,基本的に抽選を行っています。」
森谷「どのような方法ですか。」
東 「10時の開場から11時まで抽選を受け付けていまして,午後に抽選結果を公表するという形になります。」
森谷「朝10時に行って,わあ,もう人いっぱいやわ。なくなるわ。じゃなくて,抽選の結果次第ということですね。」
東 「はい。」
森谷「皆さんもぜひ良いものを」
對馬「行けますね。」
森谷「ぜひ,カンパも含めてお願いします。これは東くんたちが,卒業生の皆さんから回収にまわっているのです。」
東 「はい。」
森谷「3月31日に皆さんには,引き取っていってもらえるようにするということで。基本的には,買いに来たというか,貰いに来た人はそのまま,持って帰ってもらうということですか。」
東 「そうですね。物品がどうしても受け取れない,持って帰れないという人にむけて,配達もしています。それはレンタカーを借用して行いますので,いちおう有料ということで。」
對馬「そりゃそうやわ。」
森谷「それ全然儲けとちがうやんか。」
東 「そうですね。」
■京都大学リサイクル市に込めた思い
森谷「えらいなあ。そういう意味での有料ですよ。京都大学リサイクル市,今年で30回,30年目を迎えますけど,ボランティアとして運営されているんでね。回収するのも大変やし,有料といったってレンタカー代ですから,お金はぜんぜん儲からへんのに,大変やけど,なんでこういった取り組みをやっているんですか。」
東 「僕は新入生の時に,このリサイクル市に参加しまして,京都大学で,学生主体でこういったイベントをやっているんだと思って,このサークルの活動に参加しようと思いました。今年は僕が代表をやってます。」
森谷「東くん,出身はどちらなんですか。」
東 「鹿児島です。」
森谷「鹿児島から来て,家で必要なものをここでいただいたものあった?」
東 「ありました。」
森谷「1年生の時に。ちなみに何やったんですか,それは。」
東 「電子レンジを。」
森谷「あら。」
對馬「そら,必要だ。」
森谷「もう2年経つけど,動きのほうは?」
東 「まだ動きます。」
森谷「いいね。」
對馬「よかった,よかった。なんか愛着がわきますよね。先輩が使っていたものだと思うと余計にね。」
東 「そうですね。卒業生の方にメッセージカードもお願いしていまして,新しく譲り渡す人に向けたメッセージを一緒に付けてます。」
森谷「そういうのも嬉しいね。」
對馬「いいですね。こんなに頑張って活動したはるということは,京都大学やし単位が貰えるとか,そういうおいしいこともあるんですか。」
東 「それは全くないですね。あくまでもボランティアです。」
對馬「こんな活動知らないんですか,教授とか。それはないんですか。」
東 「あくまでも学生主体のイベントとしてやっていますので。」
對馬「そんなしてまで,単位いらんよね。」
森谷「それを30年繋いでいったはるんやもんね。東くんは京都大学リサイクル市の実行委員長で,環境サークルえこみっとの代表で,年に1回のこのリサイクル市ですけど,他にも,年間通していろんな活動したはるんですよね。」
東 「そうですね。」

■京都大学リサイクル市の応援を
森谷「ぜひね,学生で受け継がれていっているという京都大学リサイクル市。大人もね,金儲けだけがすべてじゃないんだと。気持ちを伝える,メッセージカード添えるということもそうですよね。気持ちを伝えていくということですよ。あらためて日時をご案内しておきましょう。」
對馬「はい,今年(2016年)の京都大学リサイクル市は,3月31日木曜日午前10時から開催されます(終了しました。)。場所が京都大学総合人間学部棟地下で開催されます。お問い合わせは,京都大学リサイクル市実行委員会,rm@kyoto-univ.eco.to. へ。 
森谷「では,東くんからもしよかったら一言最後にいただけますか。」
東 「はい,一言。毎年やっていて,来年度もその次の年もこれからもちゃんと続けていこうと思っていますので,3月31日,もし興味のある方はよろしくお願いします。」
森谷「買いにいくというか,もらいにいくのは一般の方もオッケーということですからね。ただ,カンパをね。運営していくためのカンパは,ぜひご協力よろしくお願いいたします。今日は,京都大学リサイクル市実行委員長で環境サークルえこみっと代表の東佑樹さんにお越しいただきました。東さんありがとうございました。」
對馬「ありがとうございました。」
東 「ありがとうございました。」

以上

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